当学会の活動にあたり、平素より、ご支援ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
2026年度学会事業の1つに選挙があります。学会化に伴い、正会員の資格も変わり、資格保持している方に限らず、多様な背景の個人の方が正会員となり、学会運営に携わることで学会活動の活性化が期待されています。更に、本会の目的を追求する上で、広く多様な背景の会員から役員を選出することが、学会の発展につながるものと考え、選挙を行うにあたり、選挙制度の評議員選出方法、理事選出方法等の変更を予定しています。
詳細につきましては、2026年度一般社団法人日本高度実践看護学会会員総会において報告予定にしております。また、後日、会員の皆さまに報告の機会を設けることも検討しております。選挙制度の変更についてご理解いただき、選挙にご協力いただきますようよろしくお願いいたします。
総務委員会では、会員の皆さまが企画または主催するAPN の活動や能力開発に関するセミナー・イベントについて、会員同士が情報交換できる新たなしくみを準備しています。
高度実践看護師(APN)としての知識やスキルを高めるだけでなく、仲間の取り組みを自身の活動の参考にしたり、所属組織や専門分野を超えたネットワークづくりに役立てたりするなど、きっと会員の皆さまの心の支えになると思います。
他の委員会とも連携し、ホームページに会員の共有スペースを設置できればと考えておりますので、どうぞ楽しみにしていてください。
また新たなアイデアがありましたら、ぜひ学会事務局にお寄せ下さい。
事例検討会を以下の予定で開催します。詳細は、今後、ホームページ等でご案内いたします。
■ West地域 事例検討会
日時:2026年8月1日(土)13:00~16:00(予定)
会場:TKP新大阪カンファレンスセンター
■ East地域 事例検討会
日時:2026年10月 土曜日 午後(予定)
会場:仙台市内(予定)
日本高度実践看護学会はどのような皆さまに支えられているのでしょうか。
前号に引き続き、会員数と内訳をお伝えいたします。
1)会員総数(2026年4月末日) 2031名(賛助会員1名含む)
2)資格登録状況の内訳
| 2026年4月末 | 2025年12月末 | ||
|---|---|---|---|
| 会員総数 | 2031名 (賛助会員1名含む) |
1993名 (賛助会員1名含む) |
|
| 資格登録状況 | がん看護 CNS | 465 | 457 |
| 精神看護 CNS | 272 | 271 | |
| 地域看護 CNS | 22 | 22 | |
| 老人看護 CNS | 223 | 221 | |
| 小児看護 CNS | 195 | 195 | |
| 母性看護 CNS | 68 | 67 | |
| 慢性疾患看護 CNS | 169 | 170 | |
| 急性・重症患者看護 CNS | 265 | 264 | |
| 感染症看護 CNS | 70 | 70 | |
| 家族支援 CNS | 55 | 54 | |
| 在宅看護 CNS | 91 | 92 | |
| 遺伝看護 CNS | 10 | 9 | |
| 災害看護 CNS | 16 | 16 | |
| 放射線看護 CNS | 1 | 1 | |
| 診療看護師 | 27 | 15 | |
| JANPU-NP | 1 | 1 | |
前号の昨年12月末日時点から4か月、会員総数は増加しています。
本学会は、様々な専門性をもつ皆さまに支えられ、発展中であることが見えてきます。
学会運営へのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、「第2回 学術集会開催のお知らせ」と「第3回 学術集会のお知らせ」について、各学術集会長よりメッセージをいただいております。
第2回日本高度実践看護学会学術集会の開催が近づいてまいりました。本学術集会のテーマは、「高度実践看護の道標―実践・教育・研究で描く新たなビジョン―」です。高度実践看護の役割と期待がますます広がる中、実践・教育・研究をつなぎながら、現在地とこれからを見つめ、未来へ向かう道標を共有したいと考えております。
当日は、基調講演、教育講演、シンポジウム、パネルディスカッション、交流集会、一般演題、学会主催セミナーなど、多彩な企画を予定しております。会員の皆さまにとって、新たな学びや出会いを得るとともに、今後の実践や活動につながる2日間となりましたら幸いです。
学術集会まで、いよいよあとわずかとなりました。会員の皆さまにおかれましては、ぜひご参加をご検討ください。初夏の札幌にて、皆さまとお目にかかれますことを心より楽しみにしております。
■ 開催概要
会期:2026年6月6日(土)~6月7日(日)■ 学術集会ホームページ:https://plaza.umin.ac.jp/jaapn2026/
この度、第3回日本高度実践看護学会学術集会を、2027年7月24日(土)・25日(日)の2日間、大宮ソニックシティ(埼玉県さいたま市)にて開催する運びとなりました。
テーマは「時熟と黎明のおりなす発展~看護のちからをつなぐ高度実践看護~」といたしました。皆さまと埼玉県大宮の地でお会いすることを楽しみにしております。
【開催概要】
私は、看護管理者として、看護実践の価値を実証することや、組織的に改善活動を推進することの困難さと重要性を実感したことをきっかけに、DNP(Doctor of Nursing Practice)コースに進学しました。DNP教育では、臨床現場の課題解決のために、実装研究(Implementation Research)の枠組みを用いて、エビデンスに基づいた改善活動の実施・評価の一連のプロセスを通じて、科学的に変革する力を養います。こうした力はまさに、APN(Advanced Practice Nursing)に求められる中核的な能力です。
私が実施したDNPプロジェクトでは、脳神経障害患者の経口摂取を促進することを目的に、摂食嚥下ケア教育プログラムを多職種協働で開発・実装しました。DNPプロジェクト実施期間中には患者アウトカムの明確な改善には至りませんでしたが、看護師の実践に対する自信の高まりや、多職種連携の強化といった組織的な変化がみられました。その後も取り組みを継続する中で、経口摂取移行率の改善といった患者アウトカムの向上も徐々に認められるようになりました。この経験を通じて、臨床現場の複雑な課題に対して、現場の状況にあった形で、チームメンバーとともに、科学的な手法を用いて変革を起こしていくことの面白さと手応えを実感しました。
私は現在、QIセンター医療の質管理室に所属し、DNPで培ったEBP(Evidence Based Practice)やQI(Quality Improvement)の手法、実装戦略などの知見を活かし、組織横断的に各部署の質改善活動を支援しています。専門領域を超えて、多職種とともに、各部署の文脈に応じた改善活動を推進する役割は、APNを「組織の仕組み」として実装する一つの形ではないかと感じています。また、質改善活動は、看護管理者の重要な責務である一方で、個人で抱え込み、継続が難しくなることも少なくありません。そのため、看護管理者同士の情報共有や、QI指標担当者との意見交換の場を定期的に設け、組織的な支援を提供できる体制づくりに取り組んでいます。さらに、看護管理者・スタッフナースを対象にしたEBP・質改善に関する概念や基礎的な手法を学ぶ研修を立ち上げ、実践家の視点でEBPに基づくケアの質改善を実践できる看護師の育成にも力を入れています。
APNを社会に実装するためには、高度な実践能力を持つ看護職が、臨床の場においてその価値を可視化し、伝え続けていくことが不可欠です。私自身も、DNPのコンピテンシーを最大限に発揮できるよう努め、質改善の実践を通じて、その価値を社会に示していきたいと考えています。
今回の特集は非学会員の浅田さんからご寄稿をいただきました。学会員の立場で浅田さんの記事を拝読した広報委員の三浦さんのコメントです。
浅田さんは大学院在学中から、常に本質を捉えた分かりやすいご発表をされており、その姿をとても印象深く拝見していました。
今回の記事を通して、DNPで培われた知識や方法論が、実際の臨床現場でどのように活かされているのかを具体的に知ることができ、大変学びになりました。高度実践看護師とは、資格の有無だけで規定されるものではなく、現場の状況や課題を的確に読み取り、多職種や看護管理者など多様なステークホルダーと協働・調整しながら、より良い実践を形にしていく存在なのだと改めて感じました。実践を個人の努力にとどめず、組織の仕組みとして根づかせていく視点の重要性にも深く共感しました。
浅田さんのようなAPNが増えることを期待しています!
(「APNになるまでの軌跡①」はニュースレター創刊号に掲載されています)
摂食嚥下障害看護認定看護師の資格を得たからとて、すぐに自分の課題が解決できたわけではありません。医師との意見の相違に悔し涙を流し、臨床現場の理解不足に不甲斐感を拭えないこともありました。1つ1つ信頼を獲得していくために悩みながらも、ゼリーを一口食べた患者の笑顔と「美味しい」という言葉に癒され、やりがいを感じずにはいられません。私の特権であるとさえ思います。
認定看護師5年目が経過した頃、重度嚥下障害の患者のコンサルトを受けました。唾液を嚥下することすら精一杯の患者の「飴でもいいから舐めたい」、「水でいいから飲みたい」という希望を叶えるための医師の指示は、「認定看護師がいる時なら、経口摂取許可」というものでした。私は、この指示が本当に患者の「食べる」の望みを叶えたことになるか、正しい行動だったのか、もやもやしました。しかし、そのもやもやの正体が何なのか、説明することができませんでした。
そんな時、聖路加国際大学大学院 看護研究科にニューロサイエンス看護学(当時は、ニューロサイエンス看護専門看護師育成が予定されていた)という分野が開設されることを知りました。摂食嚥下障害は、脳血管障害患者に多く、脳神経が関与していることから、ニューロサイエンス看護学というフィールドで、自分の看護実践の疑問の答えを探しに行こうと決めました。
患者の「食べる」により深く向き合うために、新たな看護実践の言語化へ!
〈つづく〉
ニュースレター第2号はいかがだったでしょうか。
特集や連載コラムでは、ご自身のビジョンとミッションを胸に、さまざまな看護現場でケアの質を高めるべく、熱くそしてしなやかに活動される高度実践看護師の活躍をお伝えできたのではないかと思います。
学術集会もいよいよ近づいてまいりました。今後のセミナーやイベントの開催も楽しみです。新緑の美しいこれからの季節、皆さまの学びと交流が深まりますように。
ニュースレターのアンケートにぜひご協力ください。今後の記事づくりに役立ててまいります。どうぞよろしくお願いいたします(回答〆切:2026年6月30日)。
【本件に関するお問い合わせ先】
一般社団法人 日本高度実践看護学会事務局